昴システムズ株式会社 || ブログ従来型のアンチウィルスソフトは死んだ
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従来型のアンチウィルスソフトは死んだ

ブログ更新日:2017-11-16

Blog1-8 「セキュリティソフトって必要なの?」 仕事柄クライアントや友人から聞かれる質問ですが、当然のことながら必要です。 特にここ数年の間にサイバー攻撃は爆発的に増え続けています。 その理由はいたってシンプルで、ネットでの仕事やお金のやり取りが頻繁になったことで、利用者が増えたことが一番の要因です。利用者が増えた分残念ながらリスクも上がってきているのが現状です。 インターネットの世界はいわば開かれた扉のようなものです。 世界に開かれている扉は言い換えれば全ての人にも開かれた扉でもあるため、24時間365日悪意ある人がカギをこじ開けてあなたのパソコンに侵入しようとしている人がいるかもしれないのです。しかもカギであればこじ開けると後でわかりますが、ネットワークからの侵入は本人が侵入されたと気づかないケースが多いため、より厄介です。 もし生活の中で、知らない間にあなたの家に盗聴器やカメラが取り付けられ、個人情報や口座情報などが盗み見られてると思うと、何とか侵入しないようにカギを増やしたいはずです。 ネットでの攻撃は、これとよく似たようなことが、比較的手軽に、且つユーザーが気づかないうちにできてしまう怖さがあります。 「セキュリティソフトって必要なの?」の質問はこういった状況を知らない、または理解していないケースが多いからだと考えられます。 現在、国内外のサイバー攻撃は増え続けており、1か月に13万個、1分間では3個のマルウェアと呼ばれるウィルスが作成されているというデータもあります。(2017年段階) 攻撃対象は企業や個人もなく無差別で、被害額も上がり続けています。 そんな中セキュリティ対策を行わないでネットを利用することは、全財産をカバンに詰めた状態で無法地帯で眠っているようなものかもしれません。

アンチウィルスソフトの限界

現在多くの方がアンチウィルスソフトを利用してセキュリティ対策を行っていると思います。しかし、「アンチウィルスソフトが入っているから大丈夫」と思うのは間違いです。 アンチウィルスなどのセキュリティソフトは作られたウィルスに対して定義ファイルを作成し、そのウィルスをブロックするという仕組みがほとんどのため、いわゆるウィルスのファーストインパクトであるゼロデイ攻撃には対応できません。 また、日々数を増すウィルスに対し、定義ファイルを作る側が追い付かない状況も生まれており、追い打ちはネットワークにつながっていないPCにもUSB経由で侵入するというものまで出始めたことで、アンチウィルスソフトはその役割に限界が見え始めたといえます。 2014年にはノートンセキュリティソフトなどで有名なSymantec社の幹部から「アンチウィルスソフトは死んだも同然」という発言があり、アンチウィルスソフトがウィルスなどの攻撃を検知できるのは全体の45パーセントだと言う具体的な数字を発表し世間を騒がしました。 アンチウィルスソフトが一定の役割を終えて、新しいセキュリティを考えていかなければならない時代がやってきているのです。

ネットセキュリティは守りから感知の時代へ

こういった流れと昨今のサイバー攻撃の増加から、速やかにセキュリティ対策を講じなければならないのですが、従来型のセキュリティ対策である「入り口でウィルスを防御する」では、巧妙化するマルウェアなどのPC乗っ取りは防げないことから「ハッキングされたことを察知して除去する」セキュリティ対策にシフトを始めています。 悪意あるソフトウェアの動きを感知することでその動きを止めて拡散を防ぎ、被害を小さくする狙いがあるわけです。セキュリティソフトの大手も対応を進めており、ネットセキュリティも大きく変化してきているのです。 しかし、この動きにはユーザー側のセキュリティ意識の高さも不可欠と言えます。 実際にセキュリティ意識が通常より高い会社がサイバー攻撃により事業停止や、ひどい所になると事業の継続不能に追い込まれることも珍しい話ではなくなってきました。 セキュアな環境を意識した企業でも守り切れないものを、意識していない企業が防げるはずもないわけで、「セキュリティソフトしか入れていない」という場合は、最低限リスクの認知やその対応策を講じることは急務かもしれません。 これまでのように知らない間に守られていたPCが、これからは自らも率先して守っていくことが必要で「ネットセキュリティの世界は難しいからわからない」ではあなたのパソコンだけではなく、事業継続が不可能な状況に追い込まれ仕事自体が危険にさらされてしまうかもしれません。 市販のセキュリティソフトの導入以外に他は何をすればよいのかとお悩みがあれば、ぜひ当社にご相談ください。


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